睡眠は現代の社会問題となっており、不眠をはじめとする睡眠障害に悩む人の割合は日本人成人の実に20%以上とも言われています。不眠の原因には様々な要因がありますが、そのひとつがストレスなどの精神的な要因です。ストレス軽減効果が知られているGABAと、抗うつ・抗不安効果が報告されているラフマ抽出物は、不眠の原因である精神的要因を緩和し、睡眠改善にも効果が期待されることからこの研究が行われました。
睡眠に何らかの問題を抱えた被験者16名に対し、1週間毎日就寝前にGABA、ラフマ抽出物、GABA+ラフマ抽出物、プラセボ※1のどれかを摂取してもらい、睡眠時の脳波を測定。脳波パターンから入眠までの時間や深い睡眠の割合などが算出されました。
その結果、GABAには入眠までの時間を短縮する効果が認められ、ラフマ抽出物には深い睡眠の割合を増加させる効果が認められました。また、GABAとラフマ抽出物を一緒に摂取した場合にはお互いの効果を邪魔することなく相補的に効果を示し、睡眠が改善したことが明らかになったと報告されています。
※1 実際は効果のない成分が入っているが、味や外見上は他のサンプルと見分けがつかなくしたサンプル。