電流回避の学習訓練を行って、ギャバが学習行動に及ぼす効果を調べました。
方法
ギャバを投与したラットグループ(*)と投与なしのラットグループ(コントロール)に対し、電流を回避する訓練を毎日30回、5週間にわたって続けました。
電流回避の仕組みは、15秒以内に電流回避スイッチを押せば、ランプがついてから15秒後に流れる電流を避けることができるというものです。
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投与したギャバの量は1日に、ラットの体重1kgに対して100mg。
結果
コントロールのグループで、1週間後には10%以下だった回避確率が、5週間の訓練で30%程度になりました。一方、毎日ギャバを飲んだグループは、3週間後からコントロールに大きく差をつけて回避確率が高くなり、5週間後には50%近くまで上がっています(右グラフ)。
この実験で、ギャバの摂取が学習行動に好影響があることが観察されました。